ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「藤崎…さん?」

「あっ、ごめんごめん。」

「どうか…、したんですか?」

「いやね、奈月ちゃんに軽率な事を言った充君に、あんな過去があったなんて…。私達は、仕事柄、目の前での死をたいがい割り切れるっていうか、諦める事が出来るけど…。充君の過去に対しての…、あの傷は深いな…って。」