男装美少女

それが悪夢の始まりとは気づかないあたしは、母から受け継いだ、お人よしをフルパワーに使った。






「すっ、すいません。大丈夫ですか」






手を差し伸べた。







「いっ、いいいいいいえいえいえっ。\\\」






初夏だったから赤い顔をしていた城山 久希。




何にも考えてなかったあたしは、次の日から、







「誰これ、何このメール」







1日50通を超える城山 久希の、メール合戦が幕を開けた。






学校に行く時、帰る時。





いつもお兄ちゃんがいてくれたのに、視線を感じた。




だけど、一ヶ月後