「あ、れ、怜桜?お前って、男じゃないの?」



「よく分かったわね。」


気取っていってみても、心と気持ちが、ぜんぜん気取っていない。


するとドアが、思い切り開き、お兄様が、ドアに直撃した。


今日は、ドアの直撃注意報でも、出ているのか?



お兄様は、痛そうな素振りを、まったく見せず




「怜桜っ!大丈夫か?って、晴っ!」




すると、晴さんが、口を開き




「どういうことか、説明してもらおうか?」



顔は笑っているけど、声と目が笑っていない。



「「あ、はい。」」


あたし達兄妹は、店長を含む、5人に話しに行かされた。



着替えてからだよ?


それと、逃げようとしても、首根っこつかまれたまま、連行された。



晴さんは、身長の高いあたしよりも、15cm高く、宙に浮かばされながら、
みんなの集まる、スタッフルームに、おろされた。



「お前、軽すぎるだろ。」



とだけ吐き捨て、みんなに混じって行った。