男装美少女

放課後になると途端に、あたしの周りは手紙だらけになっていた。



ぜんぜん意味が分からないんですケド……





「それって、告白の手紙じゃない?」





告白?




コクハク?





はぁ?





もっと意味が分からなくなってきたし。






「あっ、愛理。告白って口で言うんじゃないの?」






「それがねぇ、シャイって言うと聞こえが良いけど、単なる恥ずかしがり屋はこうやって手紙で告白するのよ。」





だめねぇくちで言わなくちゃ。と言葉を紡ぎ続ける愛理。






何であたしなの?





しかもっ、






「人の手紙を勝手に読まないでよぉ」





面白がっている愛理達と、なぜか真剣な瞳の晴が、あたし宛の手紙を片っ端から読んでいる。