「お~い。怜桜ちゃん?起きてくれや。」




聞き慣れてきた関西弁も聞こえる。



「んんっ。だれぇ?」




ゆっくりと、目を開けてみると、そこには、バイト先のメンバーたちが、集まっていた。




「うわっ。なんでいるの?なんで、乙女の部屋に入ってきたのよっ!」




みんなひどいよ。



日ごろかたずけていない、部屋を、お兄様以外の男性4人に見られるなんて。




「もうちょっと部屋ぐらい、かたずけておけよ。」




晴さんきつ~い1言を、浴びせられたうえに、




「「「「確かに」」」」



ほかのメンバーにも、しかも日ごろ見ている、お兄様までもが、はもってきた。





「ひっどい。もう出てって。」





とみんな来てくれてのに、悲しすぎるから、布団に潜った。




「しかたないか、行こう。」




と、お兄様の声がして、そのあとにドアの音がした。





「ふぅ~。」




布団の中は、息苦しいから、早く外に出よう。




「って、なんでいるの~」




さっき出て行ったはずの、晴さん、光さん、隼さん、龍さんたちがいた。





「蓮?蓮なら、友達の家に行ったよ。あとひとつお願いがあるんだけど。」





なんか深刻そうな顔で言う光さん。