「姫!」 「……レッカ!」 怪盗レッカが扉を勢いよく開けてやって来た。 いつもの……妖艶な笑みが見えない。 余裕のない表情。 「誰ですか、この者は?」 レッカが私に詰め寄る。 「わ……亘理よ。私の寂しさを埋めてくれた男なの」 「なにを……!なぜ寂しい思いなど……!」 レッカはわからない、という風に顔をしかめる。 「そうよね。レッカにわかるはずない……!」 「姫が何も言ってくれな……ん!?……クリーム?」 珍しく取り乱している怪盗レッカが何かに気付いたように私の顔を覗きこんでくる。