「この距離感はなに?」 私が勇介との微妙な距離を指さした。 「いや、俺なりの境界線。近いと緊張するから。」 「うそ!悩殺成功しちゃった?なにせアイドルだしね。」 私が満足そうに笑うと勇介は呆れていた。 わたしはその境界線を感じないように勇介に走り寄って抱きついた。 「勇介、すっ…ごく!かっこよかったよ!!」 わたしはギューっと抱きしめて照れくさくて笑った。 「あのサングラスは不自然だったけどねー。」 わたしはメガネのように両手で丸を作った。