-部恋。Round.03-



「私のことを考えてアキラくんに任せてくれたんだよね?勇介の気持ち分かってるから。大丈夫だから。」


私がそっと勇介の背中をさすると、勇介はギュっと抱きしめ返す。



「愛奈、ちょっと痩せた。頑張ってたんだな。」

「勇介はその分がっちりしてたくましくなったね。」


ふふっと少し2人で笑うと、何も言わずに抱きしめあった。
久々に近くで感じる勇介のにおい、腕や背中。


もう大丈夫って言われてる気がして、安心する。
ずっとこうしていたくて、離したくなくて胸が切なくなる。


「あー部屋帰りたくねーな。」


「そうだね、離れたくないね。」