また少し寝ていたようで気付けばさっきよりも外が暗かった。
すると部屋の外から走る音が近づいてきた。
急いだ足音が部屋の前で止まると数秒静かになりドアがそっと開いた。
恐る恐る開けて入ってきたのは勇介だ。
「あ…れ…? 起きてた?」
私はふっと吹き出す。
「起きてたというか起こされた、かな。あんなダッシュしたらビックリして起きちゃうよ。」
「そっか。ドア開けるのだけ気を付けてたわ。」
「そんな慌てなくてもこの通り大丈夫だよ。」
私が笑うと、勇介がいつもの困った顔で少し微笑んだ。
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