そして勇介は何も言わずに手を握った。 「ちょっと充電。仕事邪魔してごめん。」 「…ううん。」 「言っとくけど、これは別にマネージャーを一人占めしてる訳じゃないから。」 「え?」 「これは、彼氏の特権ね。」 目が合うと2人で笑って、少し距離を縮めた。 「ずっと見てるよ。大丈夫だから…。」 いつもより小さく感じる勇介の手を力強く握った。 本当は力いっぱい抱きしめたかったんだけど、私のマネージャーとしてのプライドが邪魔して出来なかったんだ。 私は勇介を支えきれていたのかな?