試合までまだ時間があるからそれぞれが自由にリラックスしてる中、私は試合の準備をする。 「見つけた。」 振り向くと勇介がいた。 「相変わらず働き者だなぁ。」 そう言って私の隣に腰かける。 「働き者っていうか緊張してるだけ。なにかしてないと落ち着かないし。」 「そっか。」 「…どうした?」 いつもと違う勇介に気付いてきちんと目を合わした。 「緊張してる?」 「新人戦なんか~…って言ってたのにな。急に緊張(笑)」 そうやって苦笑いする勇介に微笑みかける。