俺が泣いてて、あいつが凄く戸惑ってたのは分かる。

それでも戸惑いながら、俺を癒そうと、全部を包もうとしてくれた。


他の女に抱き締めてもらうだけじゃ体だけしか温まらなかった俺が、


あいつだからか、少しだけ、心まで温かくなれた…。


こいつならきっと、…。



…いや、信じたらあかん。

みんな同じや。
裏切る…。




静かな闇の中に独り、
複雑な想いが交錯していた…。