しかし、やっと与えられた僅かな休息さえも、戦術自衛隊には許されない。

「!」

小川の携帯している無線機に通信が入った。

緊急通信。

戦術航空自衛隊の早期警戒機からのものだ。

「まさか…」

麗華の顔が青ざめる。

彼女の予感は的中した。

隕石群第三波。

どこまでも神は非情だ。

この国から多くの命と家財を奪いながら、尚も天からの鉄槌が下されようとしていた。