「何年か前…私がまだ小学生だった頃に、街が台風で浸水して…私は戦術自衛隊の人達に助けてもらいました」
数年前。
恐らく豊田が初めて被災地に派遣された時の事だ。
「私は友達と一緒に川の中州に取り残されて、周りは物凄い流れの水が迫ってきて、とっても怖かった…大人達は遠巻きに見てオロオロしているだけで…そんな中、体を張って助けに来てくれたのは、戦術自衛隊の隊員さんだけでした」
女子中学生は真摯な瞳で、辛辣な言葉を吐いていた被災者達を見る。
「身内でもない、知り合いでもない、その時初めて出会った子供の私を、隊員さんは励まして、勇気付けて、自分が危ないかもしれないのに必死になって助けてくれた…私の学校の先生だって、自分の身が危ないからって助けには来てくれなかったのに」
彼女はそう言って小川達の顔を見た。
「そんな事できる正義の味方は、きっとこの国に戦術自衛隊の隊員さん達だけだと思うんです。大変だろうけど隊員さん達には頑張ってもらって、沢山の人を助けてもらわなきゃいけないから…少しくらい休んでからまた頑張って下さい」
心に染み入る、女子中学生の言葉。
もう誰も、休息をとる小川達に罵声を浴びせる者はいなかった。
数年前。
恐らく豊田が初めて被災地に派遣された時の事だ。
「私は友達と一緒に川の中州に取り残されて、周りは物凄い流れの水が迫ってきて、とっても怖かった…大人達は遠巻きに見てオロオロしているだけで…そんな中、体を張って助けに来てくれたのは、戦術自衛隊の隊員さんだけでした」
女子中学生は真摯な瞳で、辛辣な言葉を吐いていた被災者達を見る。
「身内でもない、知り合いでもない、その時初めて出会った子供の私を、隊員さんは励まして、勇気付けて、自分が危ないかもしれないのに必死になって助けてくれた…私の学校の先生だって、自分の身が危ないからって助けには来てくれなかったのに」
彼女はそう言って小川達の顔を見た。
「そんな事できる正義の味方は、きっとこの国に戦術自衛隊の隊員さん達だけだと思うんです。大変だろうけど隊員さん達には頑張ってもらって、沢山の人を助けてもらわなきゃいけないから…少しくらい休んでからまた頑張って下さい」
心に染み入る、女子中学生の言葉。
もう誰も、休息をとる小川達に罵声を浴びせる者はいなかった。


