豊田と麗華は、要救助者の捜索任務から一旦避難所へと戻っていた。

戦術自衛隊とて人間だ。

休息もとらなければ過労で倒れてしまう。

それに、彼女達は小川の安否が心配だった。

いまだ連絡が途絶したままの小川。

隕石第二波が来る直前に被災地中心部に行ったきり戻ってこない。

まさか…。

考えたくはないが、最悪の事態が頭をよぎる。

と…。

「豊田、麗華、こんな所にいたのか」

冷静な声が二人の耳に届いた。