悔しがっていても仕方がない。

止めかけた足に気力を送り込み、小川は再び走り出す。

第二波で被害は拡大している筈だ。

それこそ日本全土に被害が及んでいるかもしれない。

急いで豊田や麗華、他の隊員達と合流し、上層部に指示を仰いで次なる任務に移らなければ。

次の一手に意識を向けていた小川は、気づく事がなかった。

まだ第二波がおさまっていない事を。

飛来してくる、隕石群最後の一つ。

その一つが、小川の走るそばに乗り捨てられていたトラックに激突、ガソリンタンクに引火する!