まるでロケット弾のようだった。

只の石ころが激突しているとは思えないほどの音と衝撃。

アスファルトの地面を軽々と貫通し、地表に大きな穴を穿つ。

下手な火器よりも遥かに高い殺傷力を秘めた隕石が、まるで雨のように小川の頭上から降り注いでくる!

如何に訓練で鍛え上げた小川とて、できる事は何もない。

今はただ立ち止まる事も振り返る事もせず、ひたすらにこの場から離れるだけ。

全力で走り続ける小川。

隕石が落着する度に、熱と爆風が小川の肌を焦がした。