マオの好きなテツさんに会うためにも
あたし達は家を出ることにした。
居ても経ってもいられなかったのは
マオではなくあたしとカナだけど。
『そんなに急がなくても~』
なんてマオの言葉にはお構いなしに
スタスタとマオの前を早歩きで歩く。
「そういえば、実愛はどうなの?」
不意に隣でカナが発した言葉に
あたしの足が止まった。
「……え!?」
「トモ先輩とどうなの!?」
「どうって…。今は連絡取ってないかな」
「えええっっ!!?」
実は、あれから全然メールも電話もしてなくて
あたしもする気が起きないでいたのだ。
もうすぐ先輩も受験シーズンだし。
あんまり連絡しない方がいいかなぁと思って。
そんなあたしの考えとは裏腹に
「連絡取らなきゃダメじゃーん!」
こんな呑気なことを言うカナ。
イケイケの肉食系のカナとは
やっぱ考え方も違うわけであって。
「先輩と距離縮めなきゃ~!」
そんなカナの言葉に、反論できなかった。


