* 片思い *





「テツさんって、映画の時に

先輩と一緒にいた人だよね?」


「うん///実愛たちが帰った後、

あたしとテツさん。カナはユウキ先輩と帰ったの」


「うんうん!」


「で、帰り際にいろんな事話してたら…」


「好きになったって訳か!」




帰りの事を思い出したのか


マオは俯いて、あたしの言葉に頷いた。



マオが…片思い……!




「マオ~~っ!可愛いっっ♪」




あたしは浴衣で動きずらいのに


マオにがっちり抱き付いた。





「ちょっ///実愛っ!?」


「マオ頑張って!あたしも協力するっ!

今日来るんだよね?尚更協力するっ!!」


「あたしもするよ~ん♪」




カナもあたしの上から抱き付いてきた。


夏だっていうのに、暑苦しい光景(笑)




「あ、ありがと…///」



恥ずかしながら言うマオは


本当に『恋する乙女』の顔だった。