「…すごい……っ」 瞬きも忘れるほど星に見入ってしまった。 星に手が届きそうな気がして 思わず手を空に伸ばした瞬間。 あたしの手が、先輩に握られた。 あたしの手なんて、 スッポリ先輩の手に収まるくらい 小さかったんだって思ったり。 握られてる…。先輩に。 せんぱ…いに……。 握られ…てる…。 「握られてるっ!!!??」 「プッ!!ぶはははははっ!!!」 あたしの反応を楽しむかのように 爆笑してる先輩。 いや、いやいやいや!!