* 片思い *





「ぷっ!やっぱ実愛ちゃん可愛いー」


「か…可愛いなんてっ

とんでもないですっ!」




先輩にとっては些細な一言でも


あたしにとっては死ぬほど嬉しかった。



また一段と火照った顔を


再び地面に向けた。





それから暫く他愛のない話をして


先輩は家まで送ってくれた。





「先輩、今日はありがとうございました!」


「こちらこそ」


「また、機会があったら映画行きましょっ」


「あ、じゃあさ、赤外線しよ?」


「い…いいんですか…!?」


「もちろん!実愛ちゃんは特別。

他に女の子なんて、数人しかいねぇよ?」




えっ!?



意外…というか、あたしも


その数人の中に入れるの!?////



やばい……。





めちゃくちゃ嬉しい…っ