不意に名前を呼ばれて振り返る、と。 「せ、先輩…っ」 さっき見かけた先輩と先輩の友達が 目の前に立っていた。 う、そ……/// 先輩がいる…。 本物の先輩…。 夢、なんかじゃないんだ。 今、起きてることんだ…。 『ふー』と言うと、 当然のように隣に座る先輩。 えっ!!? 「先輩、ここの席なんですか!?」 「うん。カナちゃんからチケット貰ってさ。 丁度見たかったし見ようかなって」 カ…カナッ!!! カナの方を見ると、すました顔で 小さくピースサインをしてた。