* 片思い *





これは、運命なのか。


それとも、ただの偶然か。




でもあたしは


運命を信じたいっ!





加速する心臓と、


熱くなる体を冷やそうと


烏龍茶を一気に飲み干した。





「うえっ!?

実愛、それ…Lサイズだよ!?」


「大丈夫、へっちゃら!」


「いくら火照るからってそりゃないわ~」


「えっ!?なんで分かったの!?

やっぱりマオはエスパー!?」


「お見通しだっての!」




マオはケラケラ笑いながら


ポップコーンを頬張った。





「ちょっと、トイレ!」



しばらくマオを眺めていると、


突然立ち上がったカナに


嫌な予感がしたあたしは




「先輩達には何も言わないでよ!?」



と念を押しといた。