となりの女の子

少しショボくれる葵の頭を撫でながら、

「お風呂も入っていく?」

と、ちひろが聞くと

「服ねーもん。」

「パパの貸すよ。」

「いーっつーの!風呂はゆっくり入りたいよ。」

「だね。きっと葵がちょくちょく覗きに行っちゃうだろうしね!」

「絶対ヤダ。」

さすがに拒否をされ、

「冗談よ!も〜恥ずかしがっちゃって。」

そんな寛太を見て、

(お年頃になったのね…成長してるんだなぁ。)

と、微笑ましく思うのだったが、

「(きゃー、私も歳とったってコトか〜…)やだなぁ…」。

「なに?」

「あ、なんでもない。」

「ワケわかんね。」

自分に置き換えると“ゾ〜ッ”とするのだった。

「わかんないかな〜女心が…まだまだだね、寛ちゃん!」

「は?」

「まだまだね!かんかん!」

「うるさいぞ、あお。」

「きゃっ!」