「え、いや……その………。」 もう嫌、上手く話せない! 第一こんな風に誰かと話すのなんて今までなかった。 私が上手く会話出来るのは灯夜くんの手紙の中だけだから…。 私がモゴモゴしていると、突然彼は私の頭を撫でた。 「お前いいヤツだな!」 「へ………?」 誰かに頭を撫でてもらうなんていつぶりだろう…。 いつの間にか、私の瞳から涙が溢れていた。 「は!?泣いてる?」 「ごめんなさっ…」