Little love






「…私、もう諦めようかなぁ」





「ダメだよ!ちーちゃん!


絶対諦めちゃダメ!」






昼休み

私は珍しく弱音を吐いていた




優里は私が叶斗の事を好きって知っている











「ちーちゃんはあれだよ!


好きな子をついからかってしまうっていう…あれだよ!」









…優里




それって男の子がやってしまうあれだよ…












「…でも、頑張ろう?

私、ちーちゃんの恋を応援できること凄く嬉しいんだ」








そういって優里は笑っていた











「…ずるいなぁ」







そんなに可愛く笑われたら









「…よし!頑張ろう!」







頑張ろうってなるよ、優里












…ん?











もしかすると

龍斗っちもこの笑顔にやられたってことか…












私の優里に可愛く笑われたってことね…












「優里!私、龍斗っちには負けない!」



「…え?り、龍斗っち?」








あんな小さな奴ができたなら


私にだってできるわ!告白ぐらい













「…待ってなさいよ!」