「……柚菜、次の計画は?」


次の計画……。


今下手に動いて、また計画を狂わされては元も子もない。


アリスと私はお互いの情報を交換し合っている。


だから退学を拒否したことをアリスにも話した。


何か起こったら私たちにも情報が来る。


「……梨華、今はじっくりと双方の様子を見ましょう。それからでも遅くないわ。むしろ適切なくらいよ。」


「……分かったわ。」


"様子を見る"……。


今はこれが一番いいと思う。


先手を打つよりも……ずっとね。


いつか野望が叶う日まで……。


私は梨華に見られないように、静かにゆっくりと口角を上げた……。


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