「……あ、そうそう、助けてもらった代わりに、いいこと教えてあげる。」 あたしに背を向けたまま、アリスさんが話を切り出した。 あたしはアリスさんの話は、文字通りいい話だと思っていた。 だから、この話を聞いて絶望するなんて……、 ……夢にも思わなかった。