「よかったです……ホントに。アリスさんが生きてて……。」 あたしがそう言うと、アリスさんは驚いていた。 そして、眉間にシワを寄せた。 「……あなたって変わってる。あたしが生きてたって、あなたが傷付くだけなのに。」 「これ……前も同じようなこと話しましたよね。」 「クスッ……それもそうね。」 2人で笑い合う。 こんなふうにアリスさんと笑い合えるなんて、思ってもみなかった。 だからたぶんあたし今、1番いい顔で笑ってると思う。