「………亜門……っ。」


「柚菜様……、どうか……もう……おやめください……。」


柚菜様が執事の手からナイフをゆっくり引き離す。


「ごめんなさい……ごめんなさい……!!」


「心配……なさらないでください……。」


柚菜様の執事は片手で器用に持っていたハンカチで止血をした。




「………柚菜様、梨華様。」


しばらくずっと黙っていたアリスさんが重い口を開いた。


「今回、お2人が起こしたことは十分犯罪です。お2人はご自分でご自分の会社の首を絞めたのと同じです。」


「「……っ。」」


「……それをわきまえてください。」


それだけ言うと、アリスさんは金色の扉を開いて外に出た。


あたし達4人もそれに続いた。



















こうして、"ROSE"との戦いは幕を閉じた……。