REVENGE Ⅰ




「言ったじゃない、私達はアリス達の敵だって。あなたの敵でもあるわけだけど。」


「私達はアリスの邪魔をしただけ。アリスの計画を妨害しただけなのよ。」


梨華様も加勢する。


「……目的はなんですか?」


柚菜様の前に見下す形で立ったアリスさんは、とても冷酷な顔をしていた。


「……社交界で1番になるためよ。」


集中して聞かないと聞こえないほど小さな声で呟いた柚菜様。


梨華様も一瞬柚菜様を見ると俯いてしまった。


香苗様と寧々様は呆然と座っていた。