REVENGE Ⅰ




「もう一度お聞きします。ホテルに火を付けたのは、お2人ですね?」


「い、言いがかりも大概に…「もういいわ、梨華。」」


梨華様の言葉を遮って、柚菜様がアリスさんと目を合わせた。


「アリス最初に、私達がどちらの味方か聞いたわよね?……教えてあげる。

私達は最初から、どちらの味方でもないわ。」


淡々と話す柚菜様に、あたしは思わず驚いた。


どちらの味方でもない……?


「じゃあ…、どうしてあたしの家の売却を阻止したんですか…?」


思わず聞いてしまった。