「もう一度お聞きします。ホテルに火を付けたのは、お2人ですね?」 「い、言いがかりも大概に…「もういいわ、梨華。」」 梨華様の言葉を遮って、柚菜様がアリスさんと目を合わせた。 「アリス最初に、私達がどちらの味方か聞いたわよね?……教えてあげる。 私達は最初から、どちらの味方でもないわ。」 淡々と話す柚菜様に、あたしは思わず驚いた。 どちらの味方でもない……? 「じゃあ…、どうしてあたしの家の売却を阻止したんですか…?」 思わず聞いてしまった。