「お疲れアリス。」


「歩夢も助けてよー…。」


「俺もあそこいたくなかったし。」


「……。」


「そんなに拗ねんなって♪」


「……大変だったんだからね。」


まぁ夜になったら歩夢に癒やしてもらうから……許そうかな。


「それにしても……、なんで隠し通路が食器棚の裏だって分かったんだよ。

最初は分からないって言ってただろ。」


「……このメール。」


あたしは歩夢に例のメールを見せた。


「これ……っ。」


「あたしも最初は絶対ガセネタだと思ったんだけど…。

……今は信じてみてよかった。」


まさか…、あの子に助けられるなんてね……。