あたしの気持ちを察したのか、警察の人は温かく笑った。
「なぁに大丈夫だ。所属だけすればいい。行くか行かないかは君の判断に任せるよ。」
「……行けない。……行けるわけがない。」
「……そうか。高校はどうする?新しい学校になるし…行くか?」
「でも……。」
「幸い、君の顔は公には広まってない。成績もいいし、それに……、」
「……それに?」
「……政府が君を、ある高校に推薦している。」
……政府!?
「政府が君の頭脳を評価しているんだ。」
でも、いくら新しい学校になるからって…。
"犯罪者の娘"っていうレッテルが消えたわけじゃない……。
名前を言えば、誰だって気付くはず……。

