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「…ん……痛っ……。」


蹴られたところがズキズキして、しばらく立ち上がれなかった。


「……びしょびしょ……。」


着ていたドレスはすっかり水が染み込んで、髪もメイクもグチャグチャになっていた。


最……悪………。


あたし、何かした……?


遺族のアリスさんからしてみれば、あたしは犯罪者同然だなんて……。


どうして……?


ねぇどうして……?









「なんで…、こんなことになったの……。」














あたしの悲痛な叫びは誰に届くこともなく、ただ消えてしまった。