「……え………?」
今誰か"この家を買い取ります"って……。
声のしたほうに顔を向けると、上品な黒いスーツを着た、20代中間くらいの男性が立っていた。
一言で言い表すと、……"執事"。
「あなたは何も心配しなくていい。」
「……っ!?」
通りがけにそう言われると、その人はさっきあたしと話していた人に話しかけていた。
あたしも2人のそばまで近付いた。
「担当者の方ですね?」
「そうですが……あなたは?」
「私はこの家を買い取ると決めた者です。」
「しかし……」
「金ならいくらでもありますよ?現に、このトランクには1000万あります。」
パカッとトランクが開くと、万札の束がいくつも並べてあった。

