「ねぇ!その人どこのクラスか知ってる?」
あたしが急に自分たちの会話に参加してきたことにびっくりしたのか、あたしのことを『なんだこいつ?』みたいな目で見てくる。
「あ、ごめんね 急に。二人の会話、気になっちゃって。」
あたしは笑いながら謝る。
『うちらもごめんね、急に話しかけられてビックリしっちゃって!』
二人とも笑いながら、謝罪する。
「それで、その人ってどこのクラスかわかる?」
『う~ん。そこまで聞かなかった・・・ごめんね。』
二人の内、少し日に焼けた活発そうな子が答えてくれた。
「そっか、急に割り込んでごめんね。」
あたしはちょっと残念だったけど、二人に会話の腰を折ってしまったことを謝った。
『そんなことないよ!うちら中学からの知り合いなんだけど、二人で固まってたせいか他の人と話したかったんだけど話し話しかけずらくて…』
申し訳なさそうに言ってくる。
「そんな風に見えなかった!あたし、結城なつ美!なっちゃんて呼んでくれると嬉しい。」
『うちは坂上巴で、こっちのおっとりしてんのが佐藤鈴!!ちなみにAクラス、なつ美は?』
「なっちゃんって呼んでよ~」
ちょっと拗ねる。
『はは!ツっこむとこもそこ!?うけるなつ美!!!」
そんなに面白いこといったかな?
すごく巴に爆笑されるし、鈴はお上品に笑われた。
そして、こんな感じであたしたちは知り合った。


