王子達と甘い恋




「俺のこと名前で呼べない理由があるのか?」



『……へ?』


ギクっ

核心をつかれたところで、ちょっと動揺してしまった


もしかして


もしかして銀野君は



ーー……私が脅されてることしってる?




「俺のこと名前で呼べないほど嫌い?」





『そんなことない!』



そんなこと…あるわけないよ



『…聡…』



そう小さく呟いたら、


ふっと銀野君は、綺麗な銀髪をなびかせて微笑んでいた…



ーードキっ


そんな心の鼓動に私は、気にしないふりをした