遅刻だけは、 避けたい。 って思いから、 準備するスピードが いつもの何倍にも いや? 何百倍にも 速くなる “行ってきます” と早口で言って 家を出る。 チラチラと時計を 見ながらの登校。 しだいに、 段々と高校が見えていき 心に余裕が生まれる。 “着いた” そう思った時に、 私の目は、 その 銀色の 太陽を跳ね返す髪に 奪われた。