『……っ。』
何であなたは……女に興味ない寧ろ苦手だと言っていたのに
こんなにも私のことに気がついてしまうの
「…否定しないんだな。」
『や…びっくりしただけで、違うよ。そんなことある訳ないじゃない。だから早く離して。』
何もかも見透かされているようで、早く離してもらいたい
このままだと優しさに押し負けて言ってしまいそうだから
------ギュッ
聡の抱き締める力が強くなった
「何でそこまで強がる?俺ってそんなに頼りがいがない?」
『何も聡に言うことはないんだよ。』
大丈夫。私は大丈夫なのだ
何もされていない そう自分に言い聞かせて出来るだけ明るめのトーンで言った

