碧様が、笑顔で子猫を両手で掴んで抱っこした。


え―――――!!


笑顔!?


衝撃!!


笑わない碧様が笑った―――――!!


奇跡の瞬間!!!



何年に一度、いや、何十年、いや、何百年に一度かもしれない。


そんな一生に一度、見れるか見れないかの碧様の優しい笑み!!
(碧様の笑った年は、ちゃーざー村が豊作だとか?)


この笑顔で胸がきゅぅぅぅぅぅぅぅぅんとなった。


碧様は笑顔の方がイケてる。


メチャ優しい顔で瞳がキラッと光り輝くんだよ―――――!!!


きゃあ♡

碧様、サイコー!!



でも、意外と猫好き!?


「可愛いでちゅねー。うちの子になりまちゅかー? 子猫ちゃぁぁぁぁぁん」


!!!


???



え―――――!?


今の聞き間違い?


ありえない……。


ありえないんですけど……。



なぜに赤ちゃん言葉?


意外性に驚いて立ち尽くしていると、碧様がこちらに気付いて私の方を向いた。