チェリーガール

碧様は私の間近までやって来た!!


やったー♡

結婚できる!!

お父さん、お母さん、私はお嫁に行きます!



アドレナリン、ドピュドピュ出まくりの私は期待で胸がいっぱい♡


さあ、結婚申し込んで!!



「ちょっと、君……」


メガネのレンズを光らせ話しかけてきた碧様。


その生ボイスは、低い響くようなイイ声!!


イイ声♡






でも、見ているのは私ではなく友達のすだち……。


なぜ?


「須田さんだね?」


え……?


私じゃなくてすだち……?


「そうだけど、何?」


お茶を飲んでたすだちが、碧様の方に顔を向ける。



「これ」



碧様は、プリントをすだちに手渡す。


それは、予備校のチェックテストの答案用紙だった。


「自習室で拾ったんだ」


「ありがとう。落としたんだ。探してたんだよ」



なーんだ。


残念。


すだちに用だったのか。