チェリーガール

吹雪いてるって雪男?


人間じゃなくて雪男じゃない?


「それ……雪男……なんじゃあ……」


「なるほどっ! 雪男か! そうかもしれない。あの男の正体は、メドゥーサじゃなく雪男だったんだ! きゃはっ。面白い! 明日、学校で話そう。きっと、ウケるよ。今日だって、すごい目してたじゃん! あれ都市伝説並みにすごい現象だよ!」


「あの……面白がってません……?」


「いやー。あの目! すごかったね。あん時は心臓止まるかと思った。白目ひんむいて……。あはは、あははははははは!」


たまきは、笑いのツボにハマったのか急に笑い出した。


「わ、笑える! 今、すっごいおっかしー! おもしろー!」


たまきは笑いが止まらない。


ずっと、笑い続けてる。


私は何が可笑しいのかわからない……。



「それから、あの金髪! あはははははははは! ずっと硬直して!」


「笑いすぎだよ……」


「だってー、碧君の冷凍ビームをもろに受けて凍りついてたじゃん! このネタ、鉄板だよ。明日友達に話したら絶対にウケる! マジすべらないよー」


「あれ、冷凍ビームなの?」


「そうそう! 怒ったら! きゃはっ! あはは! 雪男の冷凍ビーム!」


たまきもいっぺん、冷凍ビームを食らったらいい……。


そしたら、少しはテンション下がるはず……。


うるさ過ぎ……。