「質悪いオトコ……」

腕を組んで眉間に皺を寄せるすだち。


なんで『質悪いオトコ……』なの?


あの金髪の人、何してんの?


「どうするー? からかわれてるよー? あのオトコに……」


たまきが私に聞いてきた。


いまいち、私は状況が飲み込めない。


すると、金髪男に背を向けて歩いていた碧様の足がピタッと止まり碧様は後ろを振り返った。


何が起こるのだろう?




ギロッ!!




碧様が白目をむいた。


!!!


私の全身の身の毛がよだつ。


どうやら見た感じ、碧様は激怒なさっていて金髪男を睨んでいるよう。


男は、一瞬でフリーズした。


動けない様子……。


しばらくして、碧様はまた歩き出した。


そして、階段の方へ消えていった……。


何だったんだろう、今の……。


メチャ恐かったんですけど……。


「メドゥーサだ」



???