「言い過ぎだよ。けど、人間離れしてる。また、おそらく今回の模試も成績トップじゃないかな? ずっと、トップをキープしてるからね。人間離れした神的な力を誇ってるのはたしかだよ」


きっぱり、すだちが言い切った。


すご過ぎっ!!


かっこいい!!


きゃあ♡

やっぱり、そんな碧様が……。

私は好き♡





「寒冷前線通過―――――!!」





誰かが声を張り上げた。


見ると、金髪の短髪頭の男がイヤラシイ笑みを浮かべて去り行く碧様の後姿を見送っていた。


何が起こったのかわからない。


何なの?


「寒冷前線ってあだ名でも呼ばれてるんだ……」


ひとりで納得して頷くたまき。


何? 何? 何があったの?


碧様は私たちのすぐそばを通り過ぎていった。



「寒冷ぜんせーんっ!!」


両手でメガホンを作って金髪男がまた大声を上げた。


どう見ても碧様に対して発してる。


なんで?


私は、金髪男の顔と碧様の後姿を交互に見る。