次々と難問を表情ひとつ変えず、解答していった。


ニヒルな男だな~って思った。


3人でチームを組んでるのに、彼1人しか答えていなかった……。


他の2人は、涼宮碧のすごさにひいてるみたいで凍り固まっていた……。


そのうち、他の学校の生徒もひき始めて早押し問題にすばやく答える涼宮碧に太刀打ちできる者が誰もいなくなった……。


そして結局、涼宮碧率いるチームが優勝した……。


当然の成り行きだった……。


この人は天才だった……。


この時、私は彼がかっこよくないけど
かっこいいと思った……。
(どっちなの?)


自分がバカだから賢い人に憧れた……。



純粋に素敵な人だと思ったんだよね……。



というわけで、今この空間にいる男の子は『全国高校生クイズ』の優勝者で皆がひくほど博識の涼宮碧です。


というわけで、今この空間にいる私は彼のファンになりました。


というわけで、もう夢のよう。


なーんて、ロマンチックなんでしょう!!


こんなことってあるんだな~♡


これって、まさか運命ってやつ?



ぜーったい、そうだよね?



そうだよ、運命だよ!!


私が主人公の素敵なラブストーリーの脚本を神様が書いてくれたんだ!


きっと、そうだよー!!