チェリーガール

自分の部屋で普通にH、保健室で秘密のH、ちょっと過激な上にバチが当たりそうな屋外の墓場でスリル満点H……。


さまざまなレパートリーを用意してある。


こんなエロいことばかり空想できる私は、ある意味、天才かもしれない……。


官能小説家向きかも……。


そんな調子だから妄想虫に時間を食われて未だ勉強していない。


このままだと大学を何校受験しても受からないだろうなー。



ま、いっかー!


幸せなんだもーん♡


へへっ、また顔がにやけちゃうよ~♪  



ポツリポツリと降っていた雨が激しくなってきた頃、予備校に到着。


簡素なビルの自動ドアの前で傘をたたむ。


ドアが開いて中に入ると、エントランスホールに数人の受講生の姿があった。


エレベーター前に行く。


エレベーターの扉は開いていたが、すぐ閉じられてしまった。


でも、一瞬見逃さなかった。


その中に何人かいたけど、1人だけに後光が差していたのを!


碧様だ!!



あ―――――!!!



くやし―――――!!



一緒に乗ることができたのにっ!!!

もう少し早く着いてればっ!!


でも……。