急に、たまきが私の腕を掴んで引き寄せ、碧様から離れた。
私もたまきも碧様を1人残して、遠ざかる。
何?
「心愛、前に悩んでなかった?」
こそこそと相手に聞こえないように、たまきが話す。
「何が?」
「欲求不満だって」
「あっ」
それは、まだ付き合い始めて間もない頃……。
私は、恋愛経験豊富なたまきに恋の相談をした。
その時は、碧君が何も手を出してこないから欲求不満が募ってイライラしていた。
私に女として魅力がないんだろうかとか碧君は不能かとか悩み事を聞いてもらっていた。
(不能って……)
でも、次第に碧君という人物を知るようになってわかったんだけど、彼はどうやら奥手のよう。
キスもできないウブで純情真面目な男なんだな~って解釈することにした。
未だに手さえ握ってこない。
それが、当たり前で私にとって刺激がないのが普通だと思ってた……。
だからなのかもしれない……。
たまきが変に思うのは……。
「相手に伝えないと、このままだよ。何の進展もないまま終わっちゃうよ」
「まだ終わるって限ったことじゃないんだから」
「Hしたいんでしょ?」
う……。
たまきがストレートに核心をついてきた。
そんなはっきり言わなくても……。
「要望を伝えるんだよ」
私もたまきも碧様を1人残して、遠ざかる。
何?
「心愛、前に悩んでなかった?」
こそこそと相手に聞こえないように、たまきが話す。
「何が?」
「欲求不満だって」
「あっ」
それは、まだ付き合い始めて間もない頃……。
私は、恋愛経験豊富なたまきに恋の相談をした。
その時は、碧君が何も手を出してこないから欲求不満が募ってイライラしていた。
私に女として魅力がないんだろうかとか碧君は不能かとか悩み事を聞いてもらっていた。
(不能って……)
でも、次第に碧君という人物を知るようになってわかったんだけど、彼はどうやら奥手のよう。
キスもできないウブで純情真面目な男なんだな~って解釈することにした。
未だに手さえ握ってこない。
それが、当たり前で私にとって刺激がないのが普通だと思ってた……。
だからなのかもしれない……。
たまきが変に思うのは……。
「相手に伝えないと、このままだよ。何の進展もないまま終わっちゃうよ」
「まだ終わるって限ったことじゃないんだから」
「Hしたいんでしょ?」
う……。
たまきがストレートに核心をついてきた。
そんなはっきり言わなくても……。
「要望を伝えるんだよ」

