チェリーガール

そう!


碧様は受かったんだっ!!


見事、東大に現役で合格。


さすが、碧様!


私の彼氏!


決める時は、決める!


カッコイイよ~♪


私の彼は、東大生だなんて自慢になるよ~!!


こんな賢い彼氏を持って幸せだなー。


超個性的で変なところがあるけどね……。



「すだちもすごいけど、碧君もすごいよー。碧君は、経済学部だっけ? 将来は何になりたいのー?」


たまきが、質問した。


「まだ何も考えてない」


「えー! そうなのー? でも、そんだけ偉かったら博士でも大臣でも何でもなれるんじゃない?」


「何でもは、無理だよ」


碧様は、たまきに苦笑いした。



ぐ―――――っ。



げっ。


まずい。


私のお腹が鳴った。


実は、お腹空いてるんだよね。


早くお昼ご飯食べたい……。


今の……聞こえてないことを祈る。


「お腹空いてるの?」


真顔で聞いてくる碧様。


あー、恥ずかしー。


ばっちり腹の音、聞かれてた……。