「ピンポーン」


自宅のインターホンが鳴った。


来た―――――!!


まずいっ!!


どうしよっ!!


だって、碧様は……。


潔癖症だったはず……。


私の部屋、見たら……。


どう思う?


嫌われるよ……。


両想いかもしれないのに……。



ひたすら、慌てふためく私。


何もすることができない……。


「あー、来ちゃったね。この部屋はさすがにヤバイよ。碧君、どんなリアクションするんだろ……」


たまきは、胸を痛めてる様子。


もっと、胸を痛めてるのはこの私。


お願いだから、お母さん。


碧様を家に上げないで。


この部屋を大好きな人に見られたくないんだよ。


お願いっ。


この願い、お母さんに通じてっ!!




バタンッ!!



そうしているうちに、私の部屋のドアが開く。


お母さんが立っていた。


その後ろに誰かいる。